リニア中央新幹線の工事にともなう影響を議論する静岡県の専門部会で、JR東海が発生土置き場の候補地の直下に断層がある可能性を初めて示し、県は不快感をあらわにしました。

9月6日の会議では工事によって出る発生土の置き場に関して議論されましたが、この中でJRは候補地の1つである燕沢について、直下に断層がある可能性を初めて示しました。

これに対し、県は6年前の調査結果が今になって突然示されたことに不快感をあらわにします。

森貴志 副知事(会議にて):
(2023年8月に)燕沢発生土置き場について対話した際に説明もなかったし、図も示されていなかった。今回初めて示されたので、お互いの信頼関係が損なわれるのではと危惧している

このため県や専門部会の委員はJRに対し、今後は資料を作成するにあたって根拠とした詳細なデータや情報をすべて開示するよう求めました。

森貴志 副知事:
今までなかったものが出てくることに対して(県民に)不信感を持たれないように、我々も慎重に議論したいという思いもあるので、そこはしっかりJRに対応していただきたい

JR東海 静岡工事事務所
永長隆昭 所長:
いま私たちが進めている設計は、断層による地震の影響も考慮した手続きを踏んではいるが、果たしてそれでいいのか対話させていただいて、皆さんに見える形で整理してお示ししなければならない

JRは今回言及した断層についてさらに調査する予定で、発生土で作る盛り土に影響を及ぼすのか県の専門部会で議論されることになります。

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