斎藤元彦・兵庫県知事への辞職要求を決めた自民党県議団の北野実幹事長(右から3人目)ら=神戸市中央区で2024年9月6日午後8時25分、中尾卓英撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、兵庫県議会(定数86)の最大会派・自民党県議団(37人)は6日、議員団総会を開き、12日に斎藤知事に辞職を求める方針を決めた。他会派や無所属を含む全議員に同調を呼び掛けるという。記者会見した北野実幹事長は「(受け入れられない場合は)しっかり判断する必要がある」と、不信任決議案の提出に踏み切る可能性を示唆した。

 また、第2会派の維新の会(21人)の岸口実団長は6日の県議会調査特別委員会(百条委)終了後、報道陣に「選択肢は全て否定しない。19日開会の9月定例会までには態度を決めたい」と述べた。今週末にも国政政党・日本維新の会の執行部とオンライン協議を調整するという。

 斎藤知事の進退を巡っては、第4会派のひょうご県民連合(9人)が9月定例会で不信任決議案を提出する方針を決めている。第3会派の公明党(13人)も今後、対応を検討する。【長沼辰哉、矢追健介】

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