【サンパウロ=共同】ボサノバの名曲「マシュ・ケ・ナダ」などで知られ、日本でもファンが多いブラジル音楽界の巨匠、セルジオ・メンデスさんが9月5日、米ロサンゼルスで死去した。83歳だった。
SNSで明らかにした。ブラジルメディアによると、新型コロナウイルス感染の影響で呼吸器系の問題を抱えていた。
幼少期に音楽学校でクラシックピアノを学び、1950年代にジャズに転向した。その後、歌手の故ジョアン・ジルベルトさんらが始めたボサノバのジャンルに進出して国内外で活躍し、ボサノバブームの立役者の一人となった。
66年に発表した「マシュ・ケ・ナダ」が世界中でヒットした。70年の大阪万博で演奏するなど来日公演も多い。93年に最優秀ワールドミュージック・アルバム部門でグラミー賞を受賞。ヒップホップのアーティストらとの共演アルバムを発表するなど、近年まで精力的に活動していた。
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