沖縄総合事務局は10日、米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(宜野湾市)開発に伴い交通渋滞が予想される国道330号の普天間交差点で、那覇側の片側各2車線について、北向きを3車線に、南向けを1車線にそれぞれ変更する対策案を検討していると明らかにした。今後、シミュレーションや影響評価などを踏まえて決める。県公共交通活性化推進協議会で報告した。

 現状は、沖縄市側から同交差点へ流入する左折専用レーンが1車線なのに対し、左折後は2車線ある。これを1車線に減らしつつ北向きを3車線に増やせば、道路拡張する必要がない。

 西普天間住宅地区跡地は来年に琉球大学病院と医学部の移転・開学を控え、対策を講じなければ周辺道路で混雑が生じる見込み。琉大は時差出勤の実施やキャンパス内駐車場の有料化などを検討中という。

 協議会では基幹バスシステム導入に向けて、那覇-宜野湾市伊佐のバスレーンを沖縄市胡屋方面に延長することも視野に、2024年度は実証実験の検討を進めることも報告された。伊佐以北への仮バスレーン導入時は一般車両に同車線を使わないよう呼びかけていく方針という。

(政経部・東江郁香)

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