兵庫県の斎藤元彦知事の対応に言及する日本維新の会の吉村洋文共同代表(11日、大阪府庁)

日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は11日、パワハラ疑惑などを内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事について「県政が混乱している事実もある。結果に対して道義的責任を負うのは間違いないと思う」と述べ、辞職を重ねて求めた。

斎藤氏が出直し知事選に出馬する場合、推薦は「今の状態であれば難しい」と述べた。大阪府庁で記者団の質問に答えた。

斎藤氏は2021年の知事選前に吉村氏のもとで大阪府の財政課長を務めた。維新は知事選で斎藤氏を推薦した。吉村氏は7日に電話で辞職を促したが、斎藤氏は応じなかった。

兵庫県議会では不信任決議案提出の動きが出ている。不信任決議案が可決されれば、知事は10日以内に議会を解散しなければ、失職する。吉村氏は「今の状態のまま議会を解散するなら、県民の理解は得られないと思う」と言及した。

公益通報の調査結果を待つことなく告発した元県幹部を懲戒処分としたことについては「(告発文に)自身のパワハラに関する記載があるのであれば、自分で判断して握りつぶすのは権力者としてやってはいけない」と強調した。

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