2022年4月、北海道・知床沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没し乗客乗員20人が死亡し6人が今も行方不明となっている事故で、第1管区海上保安本部は18日、観光船を運航していた「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者を業務上過失致死の疑いで逮捕した。

第1管区海上保安本部18日午後会見し、「カズワン単独での航行中に発生しており、沈没を明らかにする過程は困難を極め、難しい捜査となりました。粘り強くまた慎重に捜査を進め沈没原因を認定し、被疑者桂田精一が、運航管理者等でありながら、カズワン及び乗員業客の安全を確保すべき義務を怠った結果、本件事故が起きたと判断し、逮捕に至ったところです」と説明した。

沈没に至る過程については、天候の悪化によって船体が大きく揺れるなかで、波の一部がハッチから船内に侵入し、海水が満たされ水船となり沈没に至ったと推定されるとしたが、「詳細な過程は捜査の内容なので差し控える」としている。

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