海外のオンラインカジノを紹介する動画をユーチューブに投稿し、利用者を賭博に誘導したとして、埼玉県警は19日までに、大阪市淀川区木川西1、飲食店従業員、伊達智美容疑者(34)を常習賭博ほう助の疑いで逮捕した。

県警によると、容疑者は成果報酬型のインターネット広告「アフィリエイト」を海外のカジノ事業者側と契約。実際に賭博をしている光景などを動画にし、カジノにアクセスできるリンクを一緒に載せることで、動画1本当たり500ドルの報酬を得ていた。事業者と広告契約を結び、投稿動画を使う手口での常習賭博ほう助容疑者の逮捕は全国で初めて。

容疑者は他の事業者とも同様の契約を結び、2022年11月〜今年2月、約110本の動画を投稿。県警はこれまでに計約550万円を得ていたとみて調べる。動画を通じカジノを利用した人の負け分の一部も、報酬として受け取っていたとみている。

逮捕容疑は23年11月4日ごろから12月25日ごろ、ユーチューブ利用者の賭博行為を手助けした疑い。「客を勧誘することが違法とは思わなかった」と否認している。

県警は、伊達容疑者の投稿動画を通じオンラインカジノを利用したとして、常習賭博容疑で飲食店経営、吉田貴寛容疑者(39)=大阪市浪速区幸町3=も逮捕。「賭博をしたが、違法とは思わなかった」と一部否認している。〔共同〕

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