9月とは思えないくらいの暑さが続いています。
今週前半の天気予報では、そろそろ涼しくなるという予想をしていましたが、最新の予想では21日は36度など、当初の予想を大幅に上回っている状況です。
フジテレビ・川原浩揮気象予報士と詳しく見ていきます。
当初は、3連休に入ってきたら上空にいた太平洋高気圧が弱まって外れていくという予想だったんですが、台風などが近づいてきたことで太平洋高気圧が強まって、秋の空気が入らなくなってしまったという予想になりました。
この異例の暑さで、各地に困惑が広がっています。
東京都心は20日も日傘やハンディーファンが手放せない熱気に包まれました。
東京・練馬では最高気温35.2度を観測し、猛暑日となりました。
秋とは思えないこの異例の猛暑には、悲鳴が上がっています。
街の人は「とても夏みたいで暑いです。こんなに暑くなると思わなかった」「いい加減涼しくなってほしい」と話していました。
暑さを見込んで冷やし中華の延長を決めた中華料理店でしたが…。
熊ぼっこ・阿部裕太郎店長:
「よし冷やし中華出るぞ」って言って意気込んで仕込んだのに、今日全然出ないですね。
当てが外れて気持ちがひんやりです。
20日、全国で最も暑かったのが静岡市で、40度に迫る39.2度を観測しました。
9月中旬としては、全国で観測史上最も高い最高気温だといいます。
街の人は「今までになく一番暑いような感じですよね」と話し、この異例の猛暑をまさに肌で感じていました。
秋の猛暑で、花にも異変が起きていました。
その名の通り、今の時期に見ごろを迎える大分・竹田市のヒガンバナ。
見に来た人:
非常に少ないです。例年に比べて。
例年のこの時期は、ヒガンバナが赤く咲き誇る美しい光景が広がりますが、2024年はごくわずかしか咲いていません。
竹田市は長引く暑さの影響もあるようだと話しています。
猛暑日に迫る暑さとなった神奈川・横浜市。
観光客でにぎわう横浜中華街にもさまざまな影響が出ています。
多くの人が日陰を歩いているためか、日陰側のお店ばかりにお客さんがいて、日なた側のお店にはお客さんが少ない様子。
元祖フカヒレまんの公生和・上田承福さん:
9月になってもこっち側日差しが強い。この時間は(正午くらい)あまり人がいないかな。(早く)通常の秋になるならうれしい。
この時期は本来、名物のフカヒレまんとフカヒレスープのセットが売れるはずが、冷たい飲み物とのセットがまだ優勢で、店は夏モードのまま。
一方、日陰にあるパンダまんが売りの店には行列ができていました。
しかし、店の外でパンダまんを食べていた人に話を聞くと、「あついです。はやく室内に入りたい」と話していました。
この暑さで、かき氷店はさぞかし大繁盛しているかと思えば、店員によると「暑すぎるから客が少ない」といいます。
この異例の猛暑はいつまで続くのか。
東京都心は3連休初日の21日が暑さのピークで、連休明けの24日(火)からは最高気温が30度を下回り、暑さが和らぐ見通しです。
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