元日の能登半島地震で被災した石川県の輪島市、珠洲市、能登町などで21日、記録的な大雨が観測された。複数の河川で氾濫も確認され、被災者が暮らす仮設住宅も床上浸水するなどの被害が出ている。震災から1年もたたないうちに再び見舞われた災害を受け、SNS(ネット交流サービス)上には現地から被害の様子が多数投稿される一方、無事を祈る声が相次いだ。
気象庁は21日午前10時50分に能登北部で猛烈な雨が降ったとして、5段階の警戒レベルのうち最も高い大雨特別警報を発表した。
<どーしてまた石川県なの 地震の被災地と同じ地名がTVからいっぱい流れてくる>
<震災後の復興もまだまだの中での豪雨。その不安感は想像以上かと…どうかどうか皆さんが無事でありますように>
<石川に大雨とか本当にやめてあげて……全然復興もできてないのに>
警報の発表前後から、復興のさなかの被災地で再び起きた災害に心配の声が上がり、SNS上では<大雨特別警報>や<能登の大雨>がトレンド入りした。
<こんな大雨初めて。せっかく少しだけ復旧してきてたけどまた振り出し>
復旧への影響を懸念して、落胆する地元のユーザーの声もあった。
一方、震災復興のために現地を訪れていたボランティアは、大雨で身動きが取れなくなっていると投稿していた。
<とりあえず待機。山崩れも起きてて帰りのバスが来れるか微妙。ボランティアで来たのに避難者になるとは>
<自分は珠洲市のボランティアセンターにいますが、真横の川の水位が堤防まで1mくらいにせまって来ました。今いる建物より水位が高いので、逃げる用意始めます>
台風14号は温帯低気圧に変わったものの、22日には北陸地方に近づく影響で、大気の不安定な状態が続く見込み。
実家が輪島市にあるというユーザーは、市内の様子を投稿しながら、<元日の大地震に続いて、今度は大雨により、輪島の街が浸水しています。何で今年は能登ばかりこんな目に遭わないといけないのだろう…>とやりきれない胸の内を吐露した。【稲垣衆史】
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