ニセ電話詐欺被害を5回阻止したとして、福岡県警生活安全部と東署は19日、西日本シティ銀行和白支店(福岡市東区)と同店の店頭サービス課長、佐伯由佳里さん(43)に感謝状を贈った。
同支店は2021年5月以降、高齢者を狙ったニセ電話詐欺被害を5回にわたって阻止。5回目の被害防止となった24年8月には、80代男性が「家のリフォームのため定期預金を解約し、現金300万円を持ち帰りたい」と支店を訪れた。同支店では日ごろから「高額の現金を持ち帰りたい」という話は詐欺の可能性が高いと注意しており、東署に通報。和白交番の警察官が男性に詳しく話を聞くと、息子を語る男性から電話があり、職場トラブルの示談金で300万円が必要と言われていたことが発覚した。
佐伯さんは「皆で力を合わせて被害を防ぐことができてうれしい」、澤野友嚇子(ゆかこ)・支店長(50)は「支店では高齢のお客様が多く、店頭の担当全員が『もし被害に遭うのが自分の家族だったら』という意識をもって対応するよう心掛けている。受賞は励みになる」と話した。【栗栖由喜】
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