記録的な大雨の影響で、石川・能登地方で被害が相次いでいます。
中学3年生の女子生徒がいた住宅が流された輪島市から、広瀬修一キャスターが中継でお伝えします。
安否が分からなくなっている喜三翼音さんの自宅は、この道路をさらに100メートルほど上った場所にありました。
右側の斜面から、木が倒れていて道路を覆っています。さらに土砂も堆積しています。
その奥にもともとは住宅がありましたが、今は住宅部分がなくなってしまい、基礎部分が残されているのみになっています。
流された当時、父親の話によりますと、翼音さんが自宅に1人で寝ていて、ほかの家族は外出していたということです。
近隣の人から、川の様子が親族に報告されて、翼音さんと連絡を取り合ったところ、もう外に翼音さんは出られない状況だったということです。
父親とやり取りをする中で、その後、翼音さんは2階に避難したということです。
翼音さんが2階の窓から外を撮影した様子が、同級生であったり、親族に送られています。
その時に、外が大変な様子になっているというSOSを求めるような内容の報告をしていたということです。
その後、午前10時ごろには音信が取れなくなっていて、そして午後1時30分ごろには、住宅は基礎部分のみになっていたということです。
先ほどまで、自宅周辺での捜索も行われていました。
流された住宅は灰色のフェンスにぶつかって、そして砕けたというような目撃証言があり、そのあたりでの捜索が現在は行われています。
続いて、喜三さんの自宅があった部分の下流400メートルの場所から、捜索の様子を石川テレビ・出口日菜穂記者が中継でお伝えします。
22日は、ここからさらに400メートルほど下ったところで高齢男性の遺体が発見されました。
23日の捜索は午前8時40分ごろから始まり、全国から応援に入っている消防や警察、自衛隊など少なくとも150人が22日より範囲を広げ、約1kmにわたって捜索していました。
23日の捜索では靴が発見されていました。
しかし、それが喜三さんのものかは分かっていません。
また、喜三さんの家族もスコップを持って捜索に加わったり、中学校の同級生が心配して何か手がかりはないかと現場に訪れる姿も見られました。
ただ残念ながら、現在も行方不明者につながる新たな手がかりは得られていません。
捜索は24日も重機などを用いて行われる見込みです。
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