石川・能登地方を襲った記録的豪雨から3日。
空から見てみると、被害の大きさを物語る爪痕が残されていました。

茶色い土砂に埋もれ、大きな流木が散乱していたのは輪島市にある中屋トンネル。

この周辺では、能登半島地震の復旧工事をしていた作業員ら2人の死亡が確認されました。

山全体が大きく崩れ、トンネルにつながる国道は至るところが寸断されています。

一方、5kmほど離れた「おさよトンネル」でも、なぎ倒された木が入り口を塞いでいました。

さらに、山はえぐられ、土砂が道を覆っています。

復旧作業をしている重機の脇では、まだ大量の水が流れ出していました。

そしてトンネルの先でカメラが映し出したのは、トンネルの通行止めにより孤立した集落。
街を歩く人や車を確認することはできません。

海沿いの集落「七浦地区」は、200人以上の住民が孤立しているといいます。

豪雨により、屋根が壊れてしまったのでしょうか。
ブルーシートを張る家が見られました。

土砂崩れであらわになる山肌。
集落につながる道路が完全に寸断されています。

被害は観光地にも及んでいました。

世界農業遺産に指定されている白米千枚田。
豪雨の影響で一部が崩落しています。

次にカメラが捉えたのは塚田川。
川の氾濫で住宅が流され、いまだ4人と連絡が取れなくなっています。

川のそばには、消防車両の長い車列ができていました。

生存率が低下する72時間が経過する中、24日早朝から、安否不明となった中学3年生・喜三翼音さん(14)を含めた4人の捜索活動が行われました。

翼音さんの父・喜三鷹也さん:
まだ信じてますけど、見つかってほしいです、とにかく。

石川県内では、これまでに7人が死亡し、7人の行方が分からなくなっています。

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