9月24日昼前、肥薩おれんじ鉄道の野田郷駅で、列車が脱線する事故がありました。

けが人はいませんでしたが、この事故で出水-川内間は終日運休しています。

薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「脱線した車両の周りを、警察官や作業員などが取り囲んでいます」

肥薩おれんじ鉄道によりますと、24日午前11時半すぎ、新八代発、川内行きの1両編成の下り列車が、出水市の野田郷駅に向かって進行していたところ、運転士が異音に気付き、ホームの手前で非常停止しました。

運転士が列車から降りて確認したところ、車両前方の車輪が脱線していたということです。

列車には乗員乗客あわせて12人が乗っていましたが、全員けがはなく、鉄道が手配したバスやタクシーで移動しました。

この事故の影響で、出水と川内の間が上下線ともに終日運転見合わせとなっています。

駅を利用する高校生
「乗っていて、自分が中にいたらすごく怖いし、心配で不安になると思う」
「交通手段がなくて大変。きょうは親が迎えに来てくれる」

事故を受けて、運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣していて、24日夜にも出水市の肥薩おれんじ鉄道の営業所に入り、事故原因の調査にあたる予定です。

復旧作業は調査後となる見込みで、出水-川内間では25日も始発から運休し、
復旧作業完了後、安全が確認され次第、運転を再開する見込みです。

では改めて何があったか、こちらの図で見ていきます。

事故を起こした車両は出水駅方面から川内駅方面に進んでいました。

野田郷駅もすぐ目の前にある場所で、このように前輪が進行方向の左側にずれる形で
脱線事故が起きたわけです。

車両の前方には4つの車輪があるんですが、全てがずれている形で同じく4つある
後輪はずれていないということです。

駅に入る寸前で、速度も落ちていた可能性がありますが、果たしてなぜ脱線事故が起きたのか事故原因の究明が求められます。
 
そしてVTRにもありましたが、朝夕は通学に利用する人もいます。
復旧がいつになるのかも注目されます。

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