紀州のドン・ファンと呼ばれた資産家の男性が殺害された事件で、新たな証言です。
“男性と元妻の持ち物から覚醒剤反応が出た”と捜査を担当した警察官が明らかにしました。
須藤早貴被告（28）は6年前、資産家の野崎幸助さん（当時77）を何らかの方法で覚醒剤を摂取させ、殺害した罪に問われています。
須藤被告は、初公判で無罪を主張。
しかし、これまでの裁判で、須藤被告のスマートフォンから「老人完全犯罪」などの検索履歴が多数あったことなどが分かっています。
24日の公判には、捜査を担当した警察官が検察側の証人として出廷。
弁護側の質問を受けた警察官は、野崎さんが死亡した翌日に「野崎さんの友人が自宅に宿泊した際に使ったとみられる食品のトレーなどからも覚醒剤の反応が出た」とも証言しました。
元東京地検特捜部の若狭勝弁護士は、「状況証拠の積み重ねの一つである」と指摘し、「（大量の覚醒剤を）須藤被告がどのような方法で入れたのか、（どのように）飲ませたのかなどが、どの程度浮き彫りにできるかどうかというのが一つの大きなポイントだ」という見方を示しました。
判決は、2024年12月に言い渡される予定です。
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