記録的な大雨から5日目。現在も多くの地域で孤立状態が続いている状況です。
25日午後3時の時点の状況から見ていきます。
孤立している集落は、珠洲市で9カ所、そして輪島市で6カ所、それから能登町で1カ所の合わせて16カ所にものぼっています。少なくとも157人が孤立している取り残されている状態だということです。
そして、こういったことが起きている要因が道路の寸断。孤立集落の周りでは34カ所もがれきや土砂崩れによって道路が寸断されてしまっているんです。
輪島市の上空からの映像を見てみると、川が増水した影響で橋が崩れ落ちたり、土砂崩れによって道路が崩落、崩壊しているなど各地で被害が相次いで車が通れない状況になっているのが確認できます。
この孤立した状態がいつまで続いてしまうのかに関して、災害地域の復旧に詳しい防災システム研究所の山村武彦所長に聞きました。
豪雨による土砂災害の場合は、斜面全体が水分を含んでいるため脆弱(ぜいじゃく)になっている。そのため、安全確保により時間がかかってしまう。つまり、道路の復旧が遅くなるということなので孤立の解消にも少し時間が必要だという指摘でした。1月1日の地震の時よりも解消に時間がかかってしまうのではないかという意見もありました。
その中で、輪島市では被災した住民約400人の集団避難を県に要請したというニュースも入ってきています。
孤立が長期化する恐れもありますが、どういった対応が必要になってくるのか、この点に関しても山村所長に聞きました。
場所によっては、また雨が降ると洪水が起きたり、少しの地震で崩れたりする危険もあるため、2次避難の検討も必要だということです。ただ、高齢者世帯が多い地域のため、コストや意欲などがネックになって生活再建を諦めてしまう人もいるのでは。そうなると復旧もできないのではという懸念をされていました。
物資は孤立集落に届いているのか、県に確認してみたところ、孤立は徐々に解消されてきているということで、一部の崩壊した道路を徒歩で届けているため物資不足の心配はないということでした。
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