沖縄県自然保護課は24日、沖縄市比屋根地域で特定外来生物のオオヒキガエル1匹を捕獲したと発表した。浦添市より北の本島で確認されるのは初めて。毒があり、生態系への影響も懸念されることから県が情報を求めている。

 15日午後8時ごろ、地域住民が体長13・5センチのメス1匹を発見し捕獲した。本島での発見は、昨年12月に那覇市の泊ふ頭地区に停泊する船で見つかって以来4例目。同課は、今回も定着地からの資材や車両の運搬に紛れて侵入したとみて注意を呼びかけている。

 オオヒキガエルは米国南部から南米北部を原産とし、大東諸島と石垣島にサトウキビ害虫駆除の目的で導入された。生態系への影響が大きく、繁殖力も強いことから、早急に防除することが求められている。姿や鳴き声、卵などの情報提供は自然保護課、電話098(866)2243。(社会部・塩入雄一郎)

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