3年前、尾花沢市で飲酒運転をして男性をひき死亡させた男のやり直しの裁判で、山形地裁は25日、懲役1年4カ月の実刑判決を言い渡した。

過失運転致死などの罪に問われているのは、宮城県の会社員・吉水幸治被告(36)。
判決によると、吉水被告は2021年12月、当時住んでいた尾花沢市内で酒を飲んで車を運転し、道路に倒れていた男性をひいて死亡させたとされている。

一審の山形地裁は、吉水被告に懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡したが、仙台高裁で開かれたその後の控訴審で、「審理が尽くされておらず、過失の認定に誤りがある」として、一審判決を破棄した。

25日のやり直しの裁判で、佐々木公裁判長は「吉水被告が前をよく見て運転していれば、路上に倒れていた被害者の存在に気付き車を停止することができた」とした上で、「酒を飲んで車を運転し被害者の尊い命を奪った結果は重大」として、検察の懲役1年6カ月の求刑に対し、懲役1年4カ月の実刑判決を言い渡した。

吉水被告の弁護人は判決内容を不服として控訴するとしている。

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