兵庫県議会で自身への不信任決議を求める発言を聞く斎藤元彦知事=神戸市中央区で2024年9月19日、滝川大貴撮影

 兵庫県議会(定数86)から不信任決議を突きつけられた斎藤元彦知事は26日午後3時から県庁で記者会見を開き、自身の政治判断を説明すると明らかにした。自身のパワーハラスメント疑惑などを巡る内部告発から半年。辞職・失職か、あるいは議会解散か。重大局面を迎えた斎藤氏の決断に注目が集まる。

 全ての県議86人は9月定例会の開会日だった19日、斎藤氏に対する不信任決議案を共同提案し、全会一致で可決された。

 総務省によると、都道府県知事に対する不信任決議は5例目。過去4例はいずれも知事が失職・辞職しており、議会が解散されたケースはない。

 斎藤氏は地方自治法の規定に基づき、29日までに議会解散か、辞職・失職の道を選ぶことになっている。

 仮に議会解散になれば40日以内に県議選が実施され、投開票日は10月下旬となる見通し。辞職・失職を選択した場合は50日以内に知事選になる。

 斎藤氏は不信任決議以降、毎日新聞の単独インタビューを含めて複数回にわたり報道機関の取材に応じ、「(寝ていても)目が覚めるほど思い悩む苦しい判断」としつつ、「覚悟が固まった段階できちんと自分の進む道を説明する」と述べていた。【中尾卓英、山田麻未】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。