北海道でロシア軍機が領空侵犯した問題で、国から北海道への連絡に時間がかかったことについて北海道知事が国に対し苦言を呈しました。
この問題は、北海道礼文島の北で9月23日にロシア軍機が3度の領空侵犯をし、緊急発進した航空自衛隊の戦闘機がフレアと呼ばれる熱源弾で警告しました。
国は、ロシア政府に対し外交ルートで厳重に抗議するとともに再発防止を強く求めましたが、防衛省から北海道への情報提供は官房長官の記者会見で事案が公表されてから約1時間30分後でした。
北海道の鈴木直道知事は26日、北海道庁で北海道防衛局の福島邦彦局長に対し、
「国民に対して会見やマスコミへの情報の提供が行われてから、一定の時間が過ぎた後に情報の共有があったという点は課題があったと思っている」
「道民が大変不安に感じている中で、情報の共有を適切に行っていくことは北海道としてもしっかりやっていかなければならないと考えているので、情報共有の要である防衛局、局長におかれても領空侵犯などの事案が起きた際には情報の共有について議論しながら円滑に進めていけるように取り組みを進めていければと思う」
などと述べました。
一方、福島局長は「現地レベルとして北海道防衛局としても、地域の皆様の安心安全の確保や生活への影響が最小限となるように、地元の皆様の不安を少しでも和らげるように、北海道庁と北海道防衛局の強固な結束をもとに緊密に連携して関係自治体の皆さんと意思疎通を図りつつ、丁寧な説明や速やかな情報提供を進めていきたい」と話しました。
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