開始直後に始まった激しい攻防=2024年9月22日午後8時15分、鹿児島県薩摩川内市で宝満志郎撮影

 長さ365メートルの大綱を引き合う鹿児島県薩摩川内市の伝統行事「川内大綱引」が22日夜、同市中心部で開かれた。

 戦国武将の島津義弘が関ケ原の戦い(1600年)の際、士気を高めるため始めたとされる。今年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 上半身裸にサラシを巻いた約3000人が上方、下方に分かれ対戦。相手の「引き隊」を妨害する「押し隊」の肉弾戦が見せ場の一つとなっている。

 午後8時15分に太鼓の合図で火ぶたが切られると、勇壮な攻防が始まった。1時間半の熱戦の末、下方が勝利。保存会の橋口知章会長は「(記念すべき年にふさわしい)素晴らしい綱だったと思う」と話していた。【宝満志郎】

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