強盗殺人などの罪でいったん死刑が確定した袴田巌さん(88)に対して静岡地裁がやり直しの裁判(再審)で無罪判決を言い渡したことについて26日、海外メディアも一斉に速報した。
英BBCは「死刑囚として世界で最も長く拘束されていた88歳の男性が、証拠が捏造(ねつぞう)されていたとして無罪判決を受けた」と報道。判決について「日本で最も長く、最も有名な法廷物語の一つに終止符を打つものだ」と論評し、袴田さんの支援者らが万歳する様子なども伝えた。
AP通信も無罪判決を速報し「この事件が日本の死刑制度廃止を巡る議論を再燃させる可能性がある」と指摘。主要7カ国(G7)で死刑制度を維持しているのは米国と日本だけだと伝える一方、世論調査で日本国民の多くが死刑制度を容認していると紹介した。【畠山哲郎】
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