東京電力福島第1原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出す装置のカメラが映らなくなったトラブルで、東電は26日、格納容器内の強い放射線の影響でカメラの回路に異常が起きたとする推定原因を発表した。装置はすでに格納容器外の線量が比較的低い場所に引き戻しており、回路が復旧するかを数日かけて調べる。復旧しない場合はカメラを交換する。
東電によると、高線量下でカメラの電源を切ると、回路に電荷が蓄積。電源を入れ直した瞬間に過剰な電流が流れ、回路が停止した可能性がある。
トラブルは17日朝に発生。装置を格納容器内に入れた後、15日から17日朝までカメラの電源を切っており、この間に電荷が蓄積したとみられる。
東電は2019年にも同じ装置を格納容器内に入れ、内部の撮影に成功しており、当時の実績に基づき、カメラが高線量に耐えられるとしていた。【木許はるみ】
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