犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負うグループが摘発された事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)と詐欺の罪に問われたグループのリーダーの石川宗太郎被告(35)、幹部の山田浩輔被告(39)の初公判が26日、大阪地裁であった。2人は起訴内容を大筋で認めた。
両被告のグループは、協力者にペーパーカンパニーを設立させ不正に金融機関の口座を開設し、違法なオンラインカジノの犯罪収益を資金洗浄していたなどとされる。
罪状認否で2人は、起訴内容を大筋で認めた上で「オンラインカジノの運営者とは面識がなかった」などと述べた。
検察側は冒頭陳述で、グループ内では「営業」や「送金」など主に5つの業務を分担し、「両被告はオーナー的立場で業務を総括していた」と指摘した。
起訴状によると、2人は共謀し、2021年11月〜23年8月、不正に会社名義で金融機関の口座を開設したほか、管理する口座にオンラインカジノで得た犯罪収益計約8万円を送金させたなどとされる。
26日には、石川被告らの下でグループ幹部を務め、組織犯罪処罰法違反罪などに問われた藤井亮平被告(41)、大和隆生被告(40)、筑井宏之被告(36)の初公判も開かれ、いずれも起訴内容を大筋で認めた。
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