死刑判決が確定していた袴田巌さん。

26日午後2時過ぎの静岡地裁では、支援者から歓声が上がりました。

1966年に起きた一家4人殺害事件で、死刑判決が確定していた袴田さん。

その後、いわゆる「袴田事件」の再審・やり直しの裁判が26日に行われ、無罪が言い渡されました。

閉廷後、晴れやかな表情でカメラの前に姿を見せた姉のひで子さんは「本当にありがとうございました。皆さまの応援のおかげでございます」とコメントしました。

今回のやり直しの裁判で最大の争点となったのは、血痕のついた5点の衣類です。

長期間味噌に漬かっていた衣類に赤みが残るはずがなく、「捜査機関によるねつ造だ」と主張する弁護側に対し、検察側は「捜査機関のねつ造は実行不可能」と主張。

26日、裁判長は5点の衣類について、「捜査機関によって血痕がつけられるなど加工され、ねつ造されたものだ」と説明。

閉廷直前に、ひで子さんを呼び、「判決に時間がかかり、とても申し訳なく思っています」と謝罪したうえで、「自由の扉はちゃんと開けました」と述べました。

袴田さんの姉・ひで子さん:
裁判長が主文被告人は無罪が神々しく聞こえた。感激やうれしくて涙が止まらなかった。

今後、検察側が控訴すれば異例の事態となるため、対応に注目が集まっています。

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