袴田巖さんの再審・裁判のやり直しで、9月26日に無罪判決が出されたことを、代わりに裁判に臨んでいた姉のひで子さんが同日夜、自宅で袴田さんに伝えました。
ひで子さんは「少しずつでもわかってもらえたら」と、今後も伝えていくということです。
26日午後9時過ぎ、静岡県浜松市の自宅に戻ったひで子さん。
心神喪失の状態にあると出廷が免除されていた袴田さんに無罪判決が出たことを伝えました。
袴田ひで子さん:
無罪の判決、無罪の判決が出た。あんたが勝った。あんたの言う通りになった。裁判長が無罪って、これでもう終わったね。再審無罪になったの。長かったけどさ、裁判は。再審無罪になったの。「無罪」って裁判長が言った。だからもうね、裁判所もいかない。安心しなよ。
落合健悟 記者(9月26日):
無罪です、たったいま無罪が言い渡されました。法廷で國井恒志 裁判長は、袴田巖さんに対し無罪を言い渡しました
58年前、当時の静岡県清水市(現在の静岡市)で一家4人が殺害された事件で死刑判決が確定していた袴田巖さんのやり直しの裁判で、静岡地裁は袴田巖さんに無罪判決を出しました。
判決から一夜明け、ひで子さんは改めて26日は素晴らしい1日だったと振り返るとともに、27日の朝も袴田さんに無罪判決を伝えたと語りました。
袴田ひで子さん:
いい裁判でございましてね。本当に私うれしかったんですよ。素晴らしい1日でした。(朝)ご飯が済んで、ちょっと落ち着いたところで新聞を見せて、(各紙)全部の新聞をそろえて「こう書いてある、本当だよ。わかったでしょ」って言ったら、返事はしませんでしたが、なんとなく表情が明るくなりました。ちょっと紅潮したような表情で、多分わかっているのかな。言葉は発しませんでした、残念ながら
ひで子さんの27日朝の袴田さんの様子を喜んでいました。
袴田ひで子さん:
(27日の朝の反応は)うれしかったですね。これはわかったのかなと思ってね。だから毎日ね少しずつでも、わかってもらおうと思って新聞読ませるなり、テレビみせなりして、ちょっとずつ変えてやっていこうと思っています
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