福祉作業所に勤める知的障害のある女性に対し、性的暴行をした疑いの男性職員を横浜地検が不起訴処分にしたことについて、横浜第2検察審査会は「不起訴不当」と議決した。議決は3日付。
議決によると、男性職員は2023年1月、被害者女性が知的障害のため抵抗することが著しく困難であることに乗じて性的暴行を加えた疑いで検挙された。横浜地検は24年2月、準強制性交等容疑で不起訴処分とした。
審査会は、男性職員の供述内容の変遷が不自然で、「客観的証拠を得るために捜査を尽くす必要がある」と指摘。また、福祉作業所で被害者は支援を受ける立ち場で「被害者が抗拒不能の状態であったことを考慮すべき」とした。横浜地検の塩沢健一次席検事は「再度捜査し、適切な処分をしたい」とコメントした。【横見知佳】
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