静岡市は24日、2050年の人口が50万人を割り込み、約49万2000人まで減少するとの独自推計を発表した。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計値である約54万6000人より5万人以上少なく、今年6月時点の67万5506人から27・2%減となる。市は「急速な人口減少は多岐にわたる影響を社会に及ぼす。この状況を放置することなく、あらゆる対策を講じていく」としている。
行政区別の現状(6月時点)と50年推計値は、葵区は約24万人から約18万人に26・2%減▽駿河区は約20万人から約16万人に20%減▽清水区は約22万人から約14万人に34・8%減となった。
同市はこれまで社人研の推計を政策立案の指標としてきたが、5年ごとの国勢調査に基づいているため直近の実態が反映されない欠点があった。
市の独自推計は3カ月ごとに更新される住民基本台帳を使い、社人研の「行政区単位」「(0~4歳など)5歳ごとの年齢層」よりもきめ細かい「小学校区単位」「1歳ごと」の数値が出る。市は今後、毎年10月に独自推計値を公表するという。
静岡市の人口はピークの1990年には約74万人(合併前の清水区含む)いたが、2020年には70万人を切り、政令市20市の中で最下位となっている。【丹野恒一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。