能登豪雨での床上浸水により休園していた認定こども園「和光幼稚園」(石川県輪島市河井町)が30日、9日ぶりに再開した。登園した園児らは、友達や教員らとの久しぶりの再会を喜んだ。
豪雨のあった21日の午前中は園に教員と園児ら約10人がいた。大雨に見舞われるうちに1階に泥水が流れ込み、藤山壱史(いっし)園長(57)の誘導で全員が2階に避難。けがはなかった。
園は正月の能登半島地震でも被災し、窓ガラスが割れるなどの被害があった。今回は床上から1メートルほどがつかり、おもちゃや椅子などが全て使えなくなった。「今回の方が被害がひどい。だが、皆、無事でよかった」と藤山園長は振り返った。
豪雨後は、教員や駆けつけたボランティアと協力して泥をかき出した。藤山園長は「ボランティアの力で再開にこぎつけた。子供たちの笑顔が見られてほっとしている」と喜んだ。
園児らは「おはようございます」と元気にあいさつして、教室に入り、ブロックを積んだり、絵本を読んだりして遊んだ。年長クラスの男児(5)は「友達と会えてうれしかった」と話した。
一方、輪島市内では豪雨の影響で市内の小中学校12校が臨時休校したが、この日までに10校が再開していた。残った町野町地区の2校も、10月1日には市に隣接する能登町の学校で授業を始める予定だ。【井村陸】
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