悪質なホストクラブの規制に向けて検討を行う有識者会議は、借金漬けにされた女性客が風俗店で働かされている実態を受け、風俗店への新たな規制を設けることも視野に対策を議論していることがわかりました。

女性客に高額な料金を請求し借金漬けにして、返済のため風俗店で働かせ、違法に売春させるなど悪質なホストクラブが問題になっています。これを受け、警察庁の有識者会議は2024年7月から風営法の改正を含めた対策について議論を進めています。

有識者会議では、被害女性を支援する団体などにヒアリングを行った結果、悪質なホストと風俗店にあっせんするスカウトが女性客の情報を共有しているほか、風俗店がスカウトに対して支払う対価「スカウトバック」がホストにも分配されている実態が明らかになりました。

有識者会議は、風俗店への被害女性のあっせんを防ぐため、風営法に風俗店に対する新たな規制を盛り込むことも視野に議論を進めるということです。

また、ホストが取り立てのために女性客を怖がらせたり、困惑させたりしたうえで、風俗店で働くことをほのめかすことや、女性客の恋愛感情に乗じた悪質行為について、風営法の遵守事項や禁止事項にあらたに盛り込むことも視野に検討を進めています。

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