7月の大雨で大きな被害があった鮭川村に「仮設住宅」が完成した。酒田大火以来48年ぶりに県内で整備された仮設住宅には、8世帯16人が入居する予定。
鮭川村京塚に完成した仮設住宅は、単身者向けが2戸・家族世帯向けが6戸の計8戸。
県内で仮設住宅が建設されたのは1976年の酒田大火以来48年ぶりで、災害救助法に基づき県が8月下旬から工事を進めてきた。
木造平屋建てで、間取りは単身者向けは1K、家族世帯向けは2DK。
建物の大部分に県産木材が使われ、2メートルの積雪を想定した雪囲いも完備。10月7日から8世帯16人がここでの暮らしをスタートさせる。
(鮭川村農村整備課・堀米毅課長)
「発災からまだ2カ月。やっと仮設住宅に入ってこれからというところ。まずはゆっくり休んでもらい、今後については被災者それぞれの状況に合わせた支援をしていきたい」
同じ間取りの仮設住宅は戸沢村でも整備が進められていて、28世帯58人の入居が10月8日から始まる。
仮設住宅の無償提供は原則2年間で、入居者はその間に住宅を確保しなければならない。
戸沢村蔵岡地区の男性は「集団移転事業に賛成したが、仮設住宅で暮らす間に目途が立たなければ、家族は再び住まいを失う。将来を見通せないのがつらいし不安でならない」と話している。
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