写真はイメージ=ゲッティ

 希望すれば夫婦がそれぞれ従来の姓(名字)でいられる選択的夫婦別姓制度について、大学生らは8割が賛成――。大学生向けの広告を扱うユーキャンパス(東京都港区)が現役の大学、短大、専門学校生の男女200人を対象に調査したところ、「賛成」が多数を占めた。女性は9割が賛成だった。

 調査は9月、インターネットで実施した。

 選択的夫婦別姓制度について賛成か反対か尋ねると、賛成は全体の83・5%、反対は16・5%だった。男女別では、男性は賛成が74・1%、反対は25・9%。女性は賛成が89・8%、反対は10・2%となり、賛成の割合は女性の方が男性より10ポイント以上高かった。

 調査を実施したユーキャンパスは、結婚後も自身の姓を保持することで「キャリアやアイデンティティーを守りたいという意識が働いたのではないか」と分析している。

 賛成と反対の理由を見ると、賛成の男性は「選べる権利を与えることが大切」「夫婦同姓にする必要性があまり感じられない」。女性からは「自分の姓に誇りがあるし、手続きが大変」「個人の自由」といった意見が集まった。

 一方、反対の理由として、男性は「姓を同じにすることが家族である証し」「子供が姓を決めることが難しい」。女性では「夫婦間の絆が浅くなる」「税金など抜け道を作る人が出てきそう」などの声が寄せられた。【嶋田夕子】

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