玉野市で体が不自由な52歳の息子の首を絞め殺害したとして、殺人の罪に問われている80歳の母親の裁判員裁判で岡山地方裁判所は10月3日、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは玉野市迫間の無職、山崎末子被告です。判決によりますと山崎被告は2023年8月、自宅で、同居する当時52歳の長男・勉さんの顔にタオルケットを押し付け、ネクタイで首を絞めて殺害したものです。

3日に岡山地裁で開かれた判決公判で本村曉宏裁判長は半身不随の勉さんの介護に疲れ、無理心中を決意したが、勉さんの真意に基づく同意はなかったなどとして、殺人罪が成立すると指摘。長女の協力などにより介護の負担を軽減させる機会があったにも関わらず「死んで楽になりたい」と自分の気持ちを優先させた身勝手な行為として、懲役5年の求刑に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

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