2日に宮崎市で発生した突風は、気象庁の調査の結果竜巻だったことがわかりました。現地を取材すると当時の様子が見えてきました。

2日午後2時ごろ宮崎市小松で撮影された竜巻。農業用ハウスのシートが引きはがされ巻き上げられています。
(児玉アナ)
「竜巻とみられる突風が撮影された場所にきています。被害を受けたのがあちらの農業用ハウスです。シートがはがれて現在は復旧作業が行われているようです」

被害を受けたのは宮崎市小松のキュウリ農家のハウス5棟。近くに住む農家も手伝い片付けに追われていました。
ハウスはシートの大部分が吹き飛ばされ骨組みも変形していました。
気象庁の機動調査班は現地調査できのう発生した突風は竜巻であると認定しました。

ハウスの骨組みが変形していることから風速は35mと推定されます。
台風であれば暴風域クラスの威力の風が吹いたことになります。
被害を受けた農家は来週苗を植える予定でした。
ハウスは建て替えが必要なほどダメージを受けていて被害を目の当たりにした農家は「頭が真っ白になった」「この先どうすれば…」と肩を落としていました。

きょうはJAみやざきの栗原俊朗代表理事組合長も被害状況を視察しました。
(栗原組合長)
「きのう聞いた時またかと思ってきのうは台風の心配もそういう心配もないなかであったんですけど」
Q農業されている方にとって竜巻の怖さは?
「一番は予測できないこと。105154台風なら対応、準備ができますけど竜巻は準備ができないですもんね」

竜巻が発生した時の様子を近くの住民は…
(住民)「向こうの方がちょっと暗くなったという感じだけですね」

きのう午後2時ごろの映像では黒い雲から竜巻のような雲が伸びていることがわかります。
(酒井気象予報士)
「暗くなっているということは太陽の光を通さないぐらいに雲が分厚く発達していて積乱雲が非常に発達していることを示しています。積乱雲から垂れ下がるように伸びてくる雲が竜巻に発達する漏斗雲と言われています」

漏斗雲はわずか数分で下までつながり竜巻となったそうです。
(酒井気象予報士)
「漏斗雲を見た段階でその場を直ちに離れる、頑丈な建物に避難するといった行動が必要です」

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