北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんが10月5日、60歳の誕生日を迎えるのを前に、母・早紀江さんが会見を開き、石破新首相に日朝首脳会談の開催を求めました。
【横田早紀江さん】
「今回こそはしてくださる、今回こそは。それがもう十何回、そしてまた今回ですから。どちらかというと絶望的な気持ち」
自民党総裁選で新総裁が選ばれた直後、その交代劇を「絶望的」と表現したのは、拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんです。
【石破首相】
「拉致問題は内閣の最重要課題。すべての拉致被害者の方々の一日も早いご帰国を実現すべく、強い決意を持って取り組んでまいります」
拉致被害者家族会が結成された1997年以降、13人目の首相となった石破さん。
歴代の内閣と同様に、拉致問題を最重要課題に掲げますが…13歳で拉致された横田めぐみさんは10月5日、60歳の還暦を迎えます。
【横田早紀江さん】
「60歳って信じられない。想像がつかない。ああいう国だから、ちゃんと食べているかも分からないし、かわいそう。なんとかしてあげたいとばかり思っている」
娘の誕生日を前に3日、会見を開いた早紀江さんもすでに88歳。
これまで多くの首相とも面会し、問題解決に力を尽くすよう求めてきましたが…
【横田早紀江さん】
「一人一人にお願いしてきた。必ず『頑張りますから』とみんな同じことをおっしゃる。岸田さんにも期待していたら、ふわっと消えるようにいなくなってしまって、どうしてこんなにやめてしまうのだろうと不思議」
だからこそ…今回こそは、解決に向けた具体的な行動を首相が起こすことを望んでいます。
【横田早紀江さん】
「日朝会談、トップ同士が会って、目を見て話して分かってもらえることが一番」
誕生日を迎える娘に贈る言葉がほかの家族と同じ「おめでとう」になる日が来ることを信じて…
【横田早紀江さん】
「元気で生きていてくださいという言葉だけ」
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