福岡県北九州市の平尾台近くの採石場で、重さ約70トンの大型ダンプカーで突っ込み上司をひき殺したとして4日、61歳の男が逮捕されました。
◆記者リポート(5日撮影)
「事件があった現場です。大型ダンプカーは、タイヤだけでも捜査員の背丈をゆうに上回っています。かなりの大きさであることが分かります」
犯行に使われたのは、高さ約5メートル、横幅約5.5メートル、全体の重さは約70トンという大型ダンプカー。
殺人容疑で6日送検された、福岡県築上町の会社員、高橋博行容疑者(61)。
警察によりますと高橋容疑者は4日午後、北九州市小倉南区新道寺の採石場で勤務中に上司の山崎雄二さん(51)を大型ダンプカーでひき殺したということです。
タイヤだけでも直径約2.7メートルもあるダンプカー。
捜査関係者も「ここまで大きな車での犯行は、見聞きしたことがない」と話します。
高橋容疑者を知る人は…。
◆高橋容疑者の知人
「すごく明るく、にこやかにあいさつするし、優しい印象だった」
一方で事件との関連は分かっていませんが「ある違和感」もあったといいます。
◆高橋容疑者の知人
「1カ月ほど前に車で運転しているところを見かけた時、人をにらみつけるような目をしていて、この事件が起きて『あの時、何か思い詰めていたのかな』と思った」
犯行直前、高橋容疑者は別の男性作業員とトラブルとなっていて、2人の様子を見に来たのが山崎さんでした。
警察の調べに対し、その作業員だけでなく、隣に立っていた山崎さんも一緒に殺そうと「かなりのスピードで2人に突っ込んでいった」と話す高橋容疑者。
捜査関係者によりますと、山崎さんは最後まで「止まれ!止まれ!」とその場で高橋容疑者に無線で伝え続けたといいます。
動機について高橋容疑者は「2人には日ごろから仕事でうっぷんがたまっていた」と話しているということです。
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