能登豪雨で甚大な被害が出た石川県輪島市への寄付を、愛知県尾張旭市がふるさと納税の仕組みを利用して代理で受け付けている。輪島市の職員は復興などの業務に追われており、尾張旭市が寄付に関する事務を代理して被災地を助ける。
尾張旭市が代理で受け取った寄付は全額、輪島市に届けられる。1%程度かかる手数料は尾張旭市が負担するほか、寄付者への礼状発送、控除証明の発行などを行う。寄付は12月27日までふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。
両市は2011年、大規模災害時に相互に応援することを約束する協定を締結。能登半島地震で尾張旭市は、市民らからの寄付1620万円、市の見舞金100万円を輪島市へ届けたり、トイレ処理セット2万個などの支援物資を提供した。
尾張旭市の担当者は「小さなことだが少しでも支援できれば。皆さんの温かい支援をお願いします」と協力を呼びかけている。
この仕組みは、2016年の熊本地震の際、茨城県境町長が発案し、全国で活用されている。【荒川基従】
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