SNS(ネット交流サービス)を使った投資詐欺グループが摘発された事件で、大阪府警は7日、メンバーの東駿紀容疑者(25)=大阪市中央区=について詐欺容疑で逮捕状を取り、公開手配したと発表した。事件に関連した別の容疑で逮捕・釈放されていたが、釈放後の聴取の呼び出しに応じず行方が分からなくなっているという。
グループは複数の班に分かれ、SNSを利用して投資への参加を勧誘。運用益を上げられる商材があるとうそを言い、商材購入費名目で被害者から現金を詐取していたとされる。
東容疑者は、このうち一つの班を取りまとめる役割だったとみられている。府警がグループの拠点を一斉捜索した翌日の7月24日、詐欺未遂容疑で逮捕された。容疑を認めたことから翌日に釈放され、在宅での捜査が続けられていた。
特殊詐欺捜査課によると、東容疑者は9月17日に大阪地検が予定していた地検での取り調べに姿を現さず、連絡も取れなくなっているという。このため、北海道の男性から現金約230万円をだまし取ったとする新たな詐欺容疑で逮捕状を取り、公開手配することにした。
府警はほかにも、グループトップとみられる池宮悠仁容疑者(29)ら5人を公開手配して行方を追っている。【川地隆史】
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