公道カートを無免許の訪日客に提供したとして、警視庁が、東京都内のレンタル業者と責任者の40代男性=東京都大田区=を道路交通法違反(無免許運転車両提供)の疑いで書類送検していたことが捜査関係者への取材で判明した。書類送検は9月3日付。
公道カートは外国人観光客に人気が高い。捜査関係者によると、書類送検された業者は2023年秋ごろから、カートのレンタル事業を開始。国内で有効な運転免許証を持っていない外国人約50人に、カートを貸し出していたとみられる。
書類送検容疑は今年4月7日、無免許の外国人2人にカートを貸し、都内の公道で運転させたとしている。
2人は国際免許証を持っていたが、ジュネーブ条約に加盟していない国籍のため日本国内では無効になる。責任者の男性は「受け付けに忙しくて気付かなかった」と容疑を認めているという。
カートを運転した2人は当時、東京都港区麻布十番の交差点近くで、駐車中の乗用車と接触事故を起こし、道交法違反(無免許運転)で現行犯逮捕された。
その後の捜査で、レンタル業者が2人の免許証を十分に確認せずにカートを貸し出していたことが判明したという。【加藤昌平】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。