愛知県西尾市のうなぎ料理店が、外国産のウナギを「三河産」と偽って客に提供したとして、運営会社の社長が書類送検されました。社長の男性は「ふるさと納税を優先し、外国産の割合が増えた」と説明しました。
25日午後、愛知県西尾市にあるうなぎ店「炭火職人うなみ」の社長(49)が、謝罪の言葉を述べました。
社長:
「看板見ながら気持ち的にまずいよな、という気持ちはありました。改めて申し訳ないなという反省の気持ちであります」
警察によりますと、2023年5月と10月、店の看板やメニュー表などに「三河産」と表示しながら、中国産とみられる外国産のうなぎを客に提供した疑いで、25日店の運営会社ともに書類送検されました。
うなみは週末の昼時には行列ができる人気店で、西尾市のふるさと納税の返礼品にも「三河一色産」のうなぎのかば焼きを出品しています。
しかし、2023年5月「返礼品で、中国産うなぎを送っているのではないかと噂になっている」と情報提供があり、警察が商品を鑑定したところ、中国産の可能性が高い外国産であることが判明しました。
2023年度の店の売上は2億円に上りますが、店で提供された9割が中国産だったとみられています。
産地偽装に手を染めた理由について社長は…。
うなみを運営する会社社長:
「ふるさと納税の方は表示義務がありまして、そちらの方を優先する形になりまして、店の方が外国産の割合が増えてきちゃったかなと。三河産は冬場の時期にうなぎが固くなったり、供給量が減ってしまうんです」
社長によると、最終的には店で提供したウナギの半分以上が中国や台湾産だったということです。
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