不発弾の爆発で誘導路が陥没した宮崎市の宮崎空港で、国土交通省宮崎空港事務所は16日夜、爆発地点周辺の地中を点検する磁気探査に着手した。
16日の運航終了後の午後10時半ごろ始まった点検は、爆発地点を含む誘導路から緑地帯にかけての縦50メートル、横35メートルの範囲(1750平方メートル)で深さ約2メートルまでの地中が対象。地中の金属類を探知する機器を使った「水平磁気探査」という手法で、地質調査会社の作業員が3人1組になり、路面を歩いて調べた。
国交省は10月末には空港内の他の場所にも広げて調査を進める予定。また、旧軍の飛行場で敷地内に不発弾が残っている可能性があるとして、福岡▽那覇▽仙台▽松山――の各空港でも探査を検討している。
宮崎空港での爆発は2日午前8時ごろ、滑走路につながる空港東側の誘導路の路肩部分で発生し、長径約7メートル、短径約4メートル、深さ約1メートルの楕円(だえん)形の穴が開いた。爆発したのは米国製の約250キロ爆弾。爆発原因は分かっていない。
宮崎空港は旧海軍の飛行場で戦時中に米軍の爆撃をたびたび受け、これまでも不発弾が発見されていた。【塩月由香】
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