さいたま市の住宅に侵入して金品を奪おうとしたとして、埼玉県警は17日、住所不詳の会社員、熱田和樹容疑者(33)と東京都大田区の建築作業員の少年(18)を強盗予備容疑で逮捕した。被害者を含めた3人は「闇バイト」の応募者とみられ、同一グループ内でトラブルになり、指示を受けた2人が被害者の自宅に強盗に入ろうとしたとみられる。埼玉県警捜査1課は首都圏で相次ぐ強盗事件との関連を調べる。
逮捕容疑は8月31日午前0時40分から同1時40分ごろ、金品を奪う目的で鈍器のような凶器を所持し、さいたま市西区の派遣社員の男性(34)宅に向かったとしている。
捜査関係者によると、3人に面識はなく、容疑者2人は指示役から「ガラスを割って家に侵入して、住人に暴行、脅迫をした上で現金などを奪え。数百万円はある」などという趣旨の指示を受けていたという。熱田容疑者は容疑を一部否認し、少年は認めている。被害者宅は3人暮らしだったが、事件当時は不在だった。
8日に神奈川県警から情報提供があり、2人の関与が浮上した。ほかに2人が関与しているとみられ行方を追っている。
被害者の男性はSNS(ネット交流サービス)を通じて闇バイトに応募。スマホを購入して指定された場所に届ける仕事を指示されていた。だが、8月27日、報酬を受けるために同区の公園で待機していたところ、20代の男性2人=ともに強盗致傷容疑で逮捕=から暴行を受けた。この2人も闇バイト応募者だったという。
被害者は闇バイト応募時に指示役側に個人情報を送っており、その情報をもとに強盗を指示したとみられる。【安達恒太郎】
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