横浜市青葉区の住宅で、住人男性を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人容疑で逮捕された自称個人事業主の宝田真月容疑者(22)が「(事件の際は)通信アプリを使い、指示役とずっと通話していた」という趣旨の供述をしていることが21日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は、被害者宅の状況を把握した上で実行役に具体的な行動を命じていたとみて調べる。

捜査関係者によると、宝田容疑者はSNS(交流サイト)で「ホワイト案件」などの投稿を見つけて指示役とつながり、「初めて応募した」と説明。他の実行役2人とは当日まで面識がなく、青葉区内で車に乗せたと話しているという。県警は事件に使用されたとみられる宝田容疑者の車を押収。車内から複数の手袋やマスクが見つかった。

逮捕容疑は複数人と共謀して15日ごろ、横浜市青葉区の住宅に侵入し、住人の後藤寛治さん(75)を暴行して殺害、現金約20万円などを奪った疑い。

千葉県市川市の住宅で女性(50)が一時行方不明となった事件では、軽乗用車などの他にキャッシュカードも奪われていたことが捜査関係者への取材で判明。県警は、女性を連れ去って暗証番号を言わせ、現金を引き出したとみて、事件に関わった疑いで逮捕した男2人の役割を調べる。

2人のうち、監禁容疑で現行犯逮捕された藤井柊容疑者(26)の指紋は、横浜市の強盗殺人事件の現場で検出されている。〔共同〕

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