10月17日、千葉県市川市の住宅に押し入り、住民の女性を連れ去り、監禁した疑いで逮捕された、藤井柊容疑者(26)。
この記事の画像(15枚)捜査関係者によると藤井容疑者の指紋は、横浜市の住宅で75歳の後藤寛治さんが殺害され現金を奪われた現場や、さらにその数日前、千葉県船橋市で高齢の夫婦が暴行を受け、約900万円が奪われた現場からも見つかっているといいます。
「めざまし8」は、藤井容疑者をよく知る人物を取材。その性格についてこう話します。
藤井容疑者の知人:
随分昔から本人にも言っていたのですが、何でもかんでもすぐに安請け合いをするので、
一度自分の中で飲み込んで、熟慮した上で返事をするようにしないと、安く見られるよと。10回ぐらい注意したと思います。
数十万円のヘビを買ったりとか、変なお金の使い方をしていました。カードのリボ払いでお金はカツカツだったと話していました。
昔から、「安請け合い」をする性格だったという藤井容疑者。金遣いも荒く、常にお金は“カツカツ”だったといいます。
「逮捕ない」闇バイト募集の巧みな“話術”
「闇バイト」に応募し、強盗の“実行役”になったとみられる容疑者たち。“指示役”らはどのようにして彼らを犯行に引き込んでいくのでしょうか?
「めざまし8」は、闇バイト募集者とそれに応募した人との電話でのやりとりを記録した音声を入手。巧みに犯罪へと誘導する“闇バイト募集者”の周到さが見えてきました。
闇バイト募集者「お支払い等、滞納があったりとかする方もいたり、借金がある方、あと遊びのお金作りたい方とかもいるんですけど。どういった理由でしたか?」
応募者「いま、定職がないので、稼ぎがほしいなと思いまして」
闇バイト募集者「今、お仕事してない感じっすか?」
応募者「今は、日雇いとかそういった感じですね」
相手の懐事情を聞き出す“闇バイト”募集者。
“闇バイト”に詳しい、犯罪ジャーナリストの多田文明氏は、このようなやりとりについて「普通のバイトで借金の話は聞かない。懐事情を聞くことで、手玉に取りやすい人物かどうかを選別している」と話します。
応募してきた人物が金に困っていることを確認した後、最初に提示されたバイトの内容は、「物を運ぶだけで1回5万円」。
闇バイト募集者「単発の仕事だと、例えば運転・運び系のお仕事だったり、1回5万くらいの仕事ですかね。受け取った物を指定の位置に置いてもらうだけなんで、いわゆる持っていたらよくない物なので、その分報酬は5万っていうわりかし高めにはなってます」
応募者「運ぶ物はあれですかね?グレーな感じですか?」
闇バイト募集者「えーっと…正直グレーです。現金・個人情報書類・薬物。この3点のどれかって感じです。あと、定期的にあるのが、お金を引き出すお仕事があるんですけど」
応募者「捕まっちゃった人はいないですか?」
闇バイト募集者「初回取引だったり、1年未満の方はそうなること(逮捕)は、絶対にないですね」
“グレー”という言葉を使い違法性をほのめかしながら、「絶対に捕まらない」と安心させます。
さらに会話の中で、高額な報酬を得られるが、“暴力を振るうこともある仕事”の存在も…。
闇バイト募集者「あとは、一発30万とかも仕事もあります。」
応募者「それはどういう内容ですか?」
闇バイト募集者「“回収”っていって、4人で行ってもらうんですけど、お金があるじゃないですか。それを持ってとんずらこいちゃったやつとかいるんですよ。例えばバットとかバール持ってもらうんですよ、皆さまには。手出しちゃっても問題ないような相手なんで、あくまでこっちは回収してくれればいいんですけど。そういうお仕事もあります」
不安になった応募者が、強盗について触れてみると…。
応募者「ニュースとかで、強盗とかが事件になってるじゃないですか」
闇バイト募集者「やって空き巣くらいっすね、みんな防犯カメラ対策してるお家なので、例えば、マスクにメガネにニット帽かぶって空き巣入るとかは全然あるっすけど」
応募者「空き巣はやったことあるっていうことですか?」
闇バイト募集者「紹介はできますよってことです」
「大きなお金が動くので保証金」
闇バイト募集者とのやりとりの中で、「大きなお金が動く仕事なので」と理由を付けた上で、「持ち逃げ等された場合に探すための人件費」という名目で預かり金を要求されるケースがあるといいます。
実際のやりとりでもこんな言葉が…。
闇バイト募集者「保証金で10万円いただきますってところがほとんどなんですけど、うちはいただいていない分、身分証は絶対提示してもらってます。そこが大丈夫だったら一応案件は参加できます。身分も提示できない人には案件は振れないので、そもそもが」
MC谷原章介:
保証金って、預けるほうからすると心配じゃないですか。心配な分、ちゃんとそれだけの高額報酬なんだと信憑性を高めているというところはあるのですか?
元神奈川県警捜査一課長 鳴海達之氏:
こういったサイトにアクセスする人ってお金がないですから、保証金10万円といわれたら「え?」とみんな思うと思うんです、そんなお金ないよと。「でもうちは大丈夫です、保証金はいりません、その代わり免許証のコピーとかを出してくれれば10万の代わりになりますから」といわれれば、そうなのかな?と思って簡単に出してしまうと思うんです。
ですから、保証金10万円なんていうのはただ嘘であって、本来の狙いは身分証の提示なんです。
いきなり身分証を出せというと警戒されるので、実は保証金というものを出していくというやり方だと。
岩田明子氏:
ここまで来てしまうと、警察の専門チームが先取りして、これはホワイトっぽく見えるけれども将来的には怪しいかもしれないとか、そういうのを探し出して、プロバイダー側に削除や無効化をするような手続きが必要になってくると思うです。
その場合、議員立法や法的措置も必要になってくると思うので、これはやはり政府として早急に対応すべき話になってきている、もうそういうフェーズだと思います。
(めざまし8 10月24日放送)
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