闇バイトの募集とみられる投稿に対し、愛知県警が送っている警告文=愛知県警生活安全総務課の公式Xより

 闇バイトへの応募をきっかけに若者が強盗や特殊詐欺などの事件に加担してしまうのを防ごうと、愛知県警は10月から、X(ツイッター)上で闇バイトを募集する投稿に対して自動で警告する新システムを導入した。警告は各県警で行われているが、自動化は全国初という。

 新システムは事前に設定した「高額バイト」「運び案件」などのキーワードを使った投稿を自動で検索し、リスト化。警察官らが不適切かどうかを確認した上で、「詐欺、強盗などの実行犯を募集する書き込みのおそれがある」などの警告文が自動で送られる仕組みだ。警告により投稿が削除されたかどうかも自動で確認できるようになった。

 これまでは検索から警告まで全て手作用で行っていた。一連の作業に5分以上かかることもあり、警告件数は平均月約160件程度にとどまっていたが、試験運用が始まった9月の警告件数は約1500件に上り、導入前の約9倍に増加した。

 首都圏では闇バイトに応募した実行役による強盗などが相次いでおり、県警も警戒を強めている。県警生活安全総務課は「闇バイト募集の投稿が減ることで、事件に加担してしまう人が減っていってほしい」と話している。【塚本紘平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。