報道陣の取材に応じる坂井学・国家公安委員長=東京都新宿区で2024年10月24日午後7時42分、山崎征克撮影

 多額の売掛金(ツケ)を女性客に背負わせる悪質なホストクラブの問題を巡り、坂井学・国家公安委員長は24日、対策を議論している有識者検討会について、報告書をまとめるよう要望したことを明らかにした。

 ホストクラブが多い東京・新宿の歌舞伎町を視察した後、報道陣の取材に応じた。

 悪質なホストクラブを巡っては、女性客が売掛金の支払いのために国内外で売春をさせられることが社会問題化。警察庁は7月から大学院教授らによる有識者検討会を開き、風営法の改正を目指し議論を進めている。

 坂井氏はこの日、午後7時過ぎに警視庁の佐野裕子生活安全部長の説明を受けながら、売春の客待ちをする女性が集まる大久保公園周辺や、ホストクラブ街を視察した。

 その後、記者団に対し、有識者検討会の座長に直接、「残りの論点も速やかに議論いただき、年内にも最終報告書を取りまとめてほしい」と要望したことを明らかにした。

 警察庁は今月2日、検討会の中間取りまとめを公表している。【山崎征克】

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