首都圏を中心に相次ぐ強盗などで、警察庁は25日、一連の事件で逮捕された実行役らが応募した「闇バイト」の誘い文句を発表した。安易に応じないように注意を促し、犯罪グループへの実行役らの供給を断つことで事件の未然防止を進めたい考え。
警察庁によると、警視庁など4都県警の合同捜査本部は24日までに、10~40代の実行役ら30人以上を摘発した。容疑者の供述などから、募集で使用されたSNS(ネット交流サービス)の大部分はX(ツイッター)で、その後に秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導されていた。
SNSでの誘い文句は、報酬が高額だと強調する「短期間で高収入」「日給5万円から」「20万~都内某所」などだった。支払いは「即金」「お金配りますよ」など即日だとアピールしていた。
業務内容は、違法ではなく、人や物の運搬や荷物の受け取りと紹介し、楽で簡単な仕事だと装っていた。具体的には、「簡単な運びの仕事」や「深夜に人を運んで」「書類運搬」「タクシー業務」「預けた荷物をロッカー」との文言で、「ホワイト案件」と強調する記載もあった。
また「本日稼働可能」としてすぐに参加できることや、「要普通免許」と条件を付けたケースもあった。
警察庁は「このような特徴の求人情報には応募しないで」と求めている。【山崎征克】
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