警察庁、国家公安委員会などが入る中央合同庁舎第2号館=東京・霞が関で2019年、本橋和夫撮影

 首都圏を中心に相次ぐ闇バイト強盗で、警察庁が18日に加担しないよう注意を促す動画を発信して以降、警察当局が少なくとも3人を保護したことが警察庁への取材で判明した。

 警察庁によると、1人はSNSを通じて求人情報に応募。指示役に犯罪行為を指示されたので拒否したところ、送信していた個人情報を元に脅迫された。警察への相談を呼びかけたX(ツイッター)での動画を紹介する報道を目にしており、23日に警察相談専用電話「♯9110」に相談して保護に至った。

闇バイト強盗事件の誘い文句と特徴

 このほかにも2人が保護されたという。

 警察庁は18日、阿波拓洋・生活安全企画課長がXで「警察は相談を受けたあなたや家族を確実に保護します。安心して、勇気を持って今すぐ引き返して」と呼びかけていた。幹部がSNSで直接呼びかける新しい取り組みで、25日には動画投稿サイト「ユーチューブ」でも「(実行役らの)取り調べにより、犯罪実行者を募集する手口が明らかになってきています。この種の求人には決して応募しないで」と注意喚起した。【山崎征克】

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