不凍液に含まれる有害物質を摂取させ父親を殺害したとして、東京都台東区の夫婦が再逮捕された事件で、父親に入院中も有害物質を摂取させた疑いがあることが26日、捜査関係者への取材で分かった。

夫婦のLINE(ライン)には差し入れについてのやりとりもあった。警視庁浅草署捜査本部は、夫婦が飲食物に有害物質を混ぜたとみて調べている。

再逮捕されたのは細谷健一容疑者(43)と妻、志保容疑者(38)。健一容疑者の父親の勇さん(当時73)は2017年9月に入院し、18年6月に死亡した。

夫婦のパソコンなどに、不凍液に含まれる有害物質「エチレングリコール」を入院直前の17年8月から18年にかけ、複数回購入した履歴が残っていた。健一容疑者は勇さんとマンション一室で同居し、志保容疑者は別の階で生活。勇さんは有害物質を自宅で摂取させられ、体調悪化で入院後も混入した飲食物を口にし、殺害された疑いがある。

入院先に残っていた勇さんの血液検査の数値も、有害物質を摂取させられた可能性を示していた。〔共同〕

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