当選を確実にし、事務所に入る吉田晴美氏(27日、東京都杉並区)

東京8区では立憲民主前職の吉田晴美氏(52)が自民新人の門寛子氏(44)らを破り2選を決めた。

当選確実が報じられた直後の午後8時10分ごろ、杉並区内の会場に姿をみせた吉田氏は「身の引き締まる思い」と支援者らに語った。

吉田氏は9月の党代表選に立候補し、敗れたものの女性・若手の候補として知名度を上げた。集まった約30人の支援者らの拍手に笑顔で応え「これからが正念場。選挙の後にこそ資質が問われる」と述べ、政治不信の払拭に努めると強調した。

客室乗務員や投資・証券会社勤務を経て、民主党政権で小川敏夫法相(当時)の大臣秘書官を務めた吉田氏。前回選挙に野党の統一候補として臨み、11期連続当選を目指した自民の石原伸晃元幹事長を破って初当選を果たした。

今回も共産が候補の擁立を見送った。石原氏の地盤を引き継いだ元経済産業省職員の門氏のほか、日本維新の会や参政党の新人との争いを優位に進めた。

選挙戦では家計負担の軽減策を掲げ「生活者の目線」を強調して支援を訴えた。「裏金政治の逃げ切りは許さない」として、自民派閥の政治資金問題を厳しく批判した。

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