日本語指導スタートアッププログラムを発表する前橋市の小川晶市長(10月25日、前橋市)

前橋市は11月から、市立小中学校に入学・転入する外国人児童・生徒を対象に、転入学前に日本語や生活習慣、学校のルールなどを教える短期の「日本語指導スタートアッププログラム(JSP)」を始めた。期間は3日〜2週間で、必要に応じて保護者にも市内の日本語教室や相談窓口を紹介する。

JSPは前橋市総合教育プラザなど市有施設で専任の初期指導員と日本語指導アシスタントが実施する。歌やゲームを通して日本の文化風習、学校のルールなどを教える。保護者に対しても、学用品購入など通学に必要な事項を説明する。使用言語によっては前橋市国際交流協会が通訳・翻訳の専門家を派遣する。

前橋市内の外国人児童・生徒数は9月末で259人。5年間で50人以上増えた。そのうち約100人が日本語指導が必要だという。従来は10人いる日本語指導員が市内各校を巡回し、要支援の児童・生徒を週1日1〜2時間程度フォローしていた。市はJSPと巡回型指導の併用で外国人児童・生徒の学校へのスムーズな適応を促し、受け入れる学校側の負担も軽減する。

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